きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「あと少し、もう少し」瀬尾まいこ (新潮文庫)
同じ年代の仲間たちと一つのことに打ち込んで、
ひたむきに勝利をめざす。
長い人生の中で、そう何度も経験できることではないだろう。
六人で襷を繋ぐ駅伝大会に挑むことになった彼ら。
一筋縄ではいかなかった大会出場への道程。
一人一人の姿を丁寧に描くことによって、
彼らが心の内面に抱えた葛藤が浮かび上がってくる。
支えになったのは互いを思いやる気持ち。
限界を突破してもなお湧き上がる力の源は、仲間たちへの想い。
彼らを見守り続けた教師や家族の姿も心強く、
彼らと一緒に笑ったり涙ぐんだりしながら、ドキドキのラストスパート。
楽しかった。
あと少し、もう少し。
彼らの姿を見ていたかった。
そんな思いを引きずる読後。
ひたすら子どもたちが眩しかった。
PR
COMMENT