きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「クリスマスキャロル」ディケンズ(新潮文庫)
過去の自分と向き合い、現在の自分の境遇を突きつけられ、未来の自分を知る。
幽霊たちに導かれて心を入れ替える機会を与えてもらえたスクルージは幸せだと思う。
目の前を流れる事象に心を痛めたのは、まだ良心が残っていた証。
ボブもフレッドもたぶんマーレイも、スクルージを見捨ててはいなかった。
やっぱり彼は幸せだと思う。
どん底に落ちることなく、人の心のあたたかみに気づいて
彼らの想いに報いることができたのが、スクルージの一番の幸せかな。
因果応報。
この言葉は真理だと思う。
だから私は、ボブやフレッドの想いが通じたことこそが、なんだか喜ばしかった。
ぶっちゃけ、スクルージの人生は自業自得というか、因果応報というか。
自分でそういう道を選択して歩いていったんでしょ?と思うわけで、
彼の周りの人たちの思いが報われたってことが、私的なこの本の感動ポイントでした。
……って、ちょっとズレてるかしら?(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
ケチで冷酷で人間嫌いのがりがり亡者スクルージ老人は、クリスマス・イブの夜、相棒だった老マーレイの亡霊と対面し、翌日からは彼の予言どおりに第一、第二、第三の幽霊に伴われて知人の家を訪問する。炉辺でクリスマスを祝う、貧しいけれど心暖かい人々や、自分の将来の姿を見せられて、さすがのスクルージも心を入れかえた…。文豪が贈る愛と感動のクリスマス・プレゼント。
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