きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「あなたに会えたから」キャサリン・アンダーソン(二見文庫)
失語症という障害を負いながらも、
誰かに寄りかかることなく、自立して生きていくことを望み、
背伸びせず、自分にできることを丁寧に積み重ねるローラ。
健常な私も、彼女の生きる姿勢からは学ぶところがたくさんある。
そんな彼女の雇用主であるアイザイア。
人となりを知るにつれ、お互いに惹かれあっていく過程は微笑ましいものだったし、
アイザイアの告白はとても素敵だった。
彼のやさしさとおおらかさはもちろん申し分ないんだけど、
つまみ食いしたり、ミートボールで窒息しかけるところがなんだかとっても可愛い。
初夜が上手くいかなかったあとのローラの努力は称賛に値すると思います。
ふんわりやさしいお話でした。
「キッチンにいるとき、きみはただ料理をしているわけじゃない。
贈り物を用意してくれてるんだ」
そんなアイザイアの言葉を受けての、
「キッチンにいるとき、ローラは料理を食べてくれる相手のことを考えている」
この件を読みながら、ああ、なんだか私、惰性で料理してる感あるわー、と、
反省しました。
さすがにね。
毎回毎回全力では無理でも、時々は贈り物みたいなお料理できればいいなぁ。
内容(「BOOK」データベースより)
仕事に生き、恋や結婚とは縁遠い人生を送ってきた獣医のアイザイア。そんな彼がある日出会ったのは、ローラ。五年前の事故がもとで失語症となり、キャリアを失ってしまった女性だった。クリニックで動物を世話するスタッフとして働きはじめた彼女は、困難にも負けず、ひたむきに仕事をこなしてゆく。やがて、ふたりはお互いを強く意識しあうようになるが、なぜか次々と、ローラの周囲で不穏な事故が起こりはじめる…。全米ベストセラーのハートウォーミング・ロマンス。
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