きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「リバース」湊かなえ(講談社文庫)
進行する物語の一幕一幕を取り出せば、理解も共感もできる。
自分以外の人間を100%理解する事なんて不可能だし、
語る人間によって浮かび上がる印象が変わるのは当たり前。
大学時代の適度な距離感を持った人間関係。
心に秘めた劣等感と嫉妬心。
良かれと思ってやったことが、仇になってしまう事実。
流れとしてはスムーズ。
だけど、一つの作品として俯瞰すると、冷めた感じで眺めている自分がいて、
どうにものめり込めない。
結末に向かうためのプロットありきの物語だからかなぁ、と、
後書きを読んで自分なりに納得してみました。
というわけで、特に驚愕することもなくあっさり読了。
楽しみにしていただけに読後の残念感半端ない。
なんでだろう?
国の未来を思い描いて闘ったり、理不尽な暴力振るっちゃったりする
人たちの話ばっかり読んでいたから?←多分関係ない。
「書きたいから書いた」というより「技巧(プロット?)に寄りすぎた」感じがするからかなぁ。
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