きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「楊令伝15 ~天穹の章~」北方謙三 (集英社文庫)
斃れる筈がないと思っていた漢たちが散って行った。
そして、夢は、死んだ。
死んでいった。
いや、そうじゃない。
「死んだ」という言葉は正しくない。
「殺された」のだ。
途中から込み上げるのは、やるせなさと憤り。
最後は怒りに打ち震えながら読了。
卑怯者の国に。
裏切った者に。
でも、理不尽なのが人の世であり、戦場でもある。
潔さだけでは乗り切れない局面がある。
だけど、楊令は私みたいに憤ってはいないと思う。
多分、笑っていると思うんだ。
こんな気持ちで『楊令伝』は終わらない。終れない。
すべてを見届けるためには『岳飛伝』へ飛び込まねばなるまい。
どうしよう……全巻読み終わったのに、ちっともすっきりしない。
というよりも、ちっとも終わった気がしない。
これは、すぐさま『岳飛伝』へ行けってことですか!?
でも行かない。←行けない。
来年のお楽しみなのです。
鉄棒を日本刀に持ちかえた史進。
強さを探求する彼を越える若者は、そう簡単には現れないだろう。
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