きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「真夜中の喝采 きんぴか3」浅田次郎(光文社文庫)
やだ、寂しい!
と、読後に思いがけずしんみりとしてしまった。
馬鹿みたいに楽しい時間が、ずっと続いてほしいと思っていた。
だけど、あの暮らし自体が夢のような時間。
いつかは現実の中に立ち返って行かなければならない。
それぞれひきずってきた過去と向き合い、或は乗り越え、未来へ。
「バイバイ、バディ」
このタイトルを見てしまった瞬間から、覚悟はできてた。
やだ、でも泣きそう。←想定外。
時代の波に全く乗れていない男が三人寄り集まれば、
こんなにも愉快で人情味あふれた物語になる。
脳内BGMは何故か長淵剛の「乾杯」。
ピスケン、軍曹、ヒデさん、貴方達に幸あれ!
どこにでもいる普通の主婦かと思っていた克也の奥様。
さすがヤクザ若頭の女房。啖呵の切り方が半端なくカッコよかった。
改めて、プレゼントしてくださった読友さんに感謝。
ありがとうございます!
内容(「BOOK」データベースより)
草壁明夫が殺された。広橋をスケープゴートにした大物政治家・山内龍造の悪行を報道した、あの気鋭のジャーナリストが…。訃報を耳にした広橋は凍りつき、草壁に伝え忘れたセリフを口にするために立ち上がる。一方ピスケンと軍曹は、ヤクザと悪徳政治家が自己弁護と保身に走るなか、正義の暴走を敢行する。三悪漢の破天荒な物語、ひとまず完結。
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