きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「秋霜 ブラディ・ドール4」北方謙三(角川文庫)
【いま、私はおまえの夢の中に現れた。そう思うことだ】
秋の霜。強固な意志。鋭く光る刀剣。
遠山の全てを込められた意味を持つタイトルが秀逸。
その男は画家だった。58年間、暴力には縁のない世界で生きてきた男。
だが、守り抜くと決めた女のために、闘うことを心に決める。
賭けるものは己の命。
見返りを求めることのない愛。
深いなぁ、と思った。遠山の想いが。
キドニーが心情を語るシーンはひどく切ない。
過去はやり直せない。
失ったものは取り戻せない。
それでも、男たちは、この街で生きていく。
葉巻を巡る海の男たちのやりとりが、あまりにも子供じみていて笑ってしまった。
内容紹介
人生の秋を迎えた画家がめぐり逢った若い女。過去も本名も知らない。何故追われるのかも。だが、男の情熱に女の過去が融けてゆく。”ブラディ・ドール”シリーズ第四弾! 再び熱き闘いの幕が開く。
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