きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「黄泉への風穴 後編 炎の蜃気楼14」桑原水菜
開崎の中にチラつく直江の影。
その絡繰りは、男の最後の言葉で合点がいく。
精神をすり減らして疲弊しきっていた彼を思えば、
落ち着きと安定と達観が得られたような今の言動を見る限り、
距離を置いたことが彼にとっては良かったのだと思えてならない。
「この世には神も仏もおらぬ。
己を救うのは、仏ではなく己自身じゃ」
選択は間違えたと思うけど、三浦義意、良いこと言うなぁ。
織田に取り入るために里見たちが必死に成そうとしていたことが、
信長にとっては失敗したところで鼻で笑ってすむ程度だったことが物悲しい。
そして信長の現世での姿が明らかに。
派手だな~。
「敦盛」と言われると問答無用で「敦盛2011」が脳裏を巡ります。
こっちの信長も派手だけど、斯波のような威圧感はないわね。
そして次巻から舞台は熊本へ。
くまモーン!←出てこないです(笑)
「あなたのそばにいく。----待っていて」
待ちわびているのは私も一緒なのです。
内容(「BOOK」データベースより)
色部に連れられ、鎌倉に出向いた千秋は、意外な人物に出会った。それは荻城での事件以来、姿を消していた《軒猿頭》八海だった。八海は、謙信からの命令で秘密裏に行動していたことを告げる。一方、開崎に連れさられた高耶は、里見一族に拉致されていた。だが《力》を封じられ無力な高耶に「あなたのそばに行く。待っていて…」と開崎が語った言葉は、死んだはずの直江のものだった。
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