きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「黒銹 ブラディ・ドール5」北方謙三(角川文庫)
【「じゃ、なぜ生きてるんだ?」「死なないからさ」】
他者の人生の幕引きを生業とする殺し屋。
惚れた女と共に堕ちることを選んだピアニスト。
闘う男たちの中に在って、堕ちていく女にただ寄り添うピアニストの存在は、
異質なものになってもおかしくはないはずなのに。
何故か彼の存在もまた、ブラディ・ドールの色にしっくりと染まっている。
それは、彼がただ流されて堕ちるのではなく、
自らの意志で堕ちることを選ぶ強さを秘めているからなのかもしれない。
彼もまた、闘っているのだ。
「坊や」から昇格したかと思った坂井を「小僧」扱いする殺し屋、叶。
ブラディ・ドールにまたひとり、魅力的な男が加わった。
内容(「BOOK」データベースより)
獲物を追って、この街へやってきた。そいつの人生に幕を引いてやる、それが仕事のはずだった。妙に気になるあの男と出会うまでは―。惚れた女がやりたいと思うことを、やらせてやりたい―たとえ、それが自分への裏切りだとしても―。あの男はそう言って銃口に立ちふさがった。それが優しさ?それが愛ってもんなのか?私を変えたあの日、裏切りを許せなかった遠い過去が心に疼く。殺し屋とピアニスト、危険な色を帯びて男の人生が交差する。ジャズの調べにのせて贈るブラディ・ドール、シリーズ第五弾。
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