きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「死んでしまう系のぼくらに」最果タヒ(リトルモア)
愛が欲しいと叫ぶあなたは、だったら、どれだけ人を愛していますか?
ちょっと意地悪な問いかけかしら?と思いつつ、それが意地悪だと思う私は、
それなりに歳を重ねてきたのね、と、著者の詩を読みながら思いました。
同じ年頃だったかつての私だったら、
彼女の言葉に共感できたのかしら?と思えることがちょっと悔しい。
傷つきやすくてどこか思い上がった瑞々しい若い感性でしか紡げない言葉。
マイナスの感情を全面的に訴えている彼女の詩が、幸福に満ち溢れた文字を綴る瞬間を垣間見たい。
とても綺麗な言葉の音楽を奏でそうな気がする。
若いな~、と、思った時点で、相容れてないですね。
でも、それでいい。
重ねた人生の経験値が加味されて、感じ方は変わる。
だけど、かつての自分の感性を否定することはない。
あの時苦しかったこと、あの時悩んだこと。
あの時逃げ出したかったこと。
すべてを呑みこんで、今の私がある。
とりあえず、幸せ。(笑)
PR
COMMENT