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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「魔性の子 十二国記 0」小野不由美 (新潮文庫)



壮大な物語の壮大な序章。
序章の段階でここまでの世界観とプロットがしっかりと構成されていることを
再読することで実感する。
彼が忘れてしまった空白の時間。
今彼がここにいることで混乱に陥っている国の様相。
紡がれる異世界の言葉の意味。
目に浮かぶ事象に想いを馳せては、しみじみと思う。
ものすごい物語を手にしているのだと。
至福と感動が込み上げる。
居心地の悪さを感じながら漫然と過ごす世界から、
彼が本来の在るべき世界へと戻るまでの物語。
「あなたが死ねば、あの方も死にます」
そう。あの方の元へ。
そして、滞っていた時間が動き出す。
10月の新刊が待ち遠しい。


この作品に関しては、自分の抱く感想って何回読んでも変わってないんだなーと。
前回の自分のレビューを読んでみて改めて思う。
同じような事言ってる(笑)。
ので、今回の感想は敢えてそのままの部分と、あんまりにも同じすぎて書きなおした部分と。
『人間失格』はガラッと印象が変わった作品。
『星の王子様』も引用箇所がまったく同じだった。
初読の時には素通りした気づきがあるから、再読は面白い。
新刊発売の前には既刊の再読を。
これは読メで学びました。


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