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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「きみへのおくりもの」刀根里衣



やわらかくてあたたかな青の世界に包まれて、
ただひたすらやさしい気持ちになれる。
あたたかな青の描写が本当に美しい。
常に寄り添っている猫のクロとシロ。
彼らの仕草や表情が、やさしくて愛らしくて癒される。
湖に浮かぶキラキラの描写が素敵。
素敵な形の葉っぱや貝に思わず手を伸ばしたくなる。
そして、飾っておきたくなるクラゲや魚やタコ。
たからものの在りかを確認して、
肩を寄せ合う二匹が見上げた夜空のキラキラ。
繰り返し捲りつづけたくなる素敵な絵本は
姪っ子ちゃんたち用に絵本棚にお迎え。
イラストを眺めているだけで穏やかな気持になれる。










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「ゆきうさぎのおくりもの」レベッカ・ハリー(世界文化社)




冬は元気に雪遊び!
ところが、うさぎのピートくんのおともだちは、
みんな寒さに震えて早々に家に帰ってしまいます。
それは、クリスマスの前日の出来事。
そんな彼らにピートくんからの気持ちも身体も暖かくなる贈り物。
でも、彼らはピートくんに贈りものをなにも用意してなくて……
申し訳なく思うどうぶつさんたちに対するピートくんのこたえがとてもすてき。
最初のページから最後のページまでふんだんに散らされた
キラキラ光る銀の箔押しが、クリスマス気分を盛り立てます。
目に鮮やかで、読んで気持ちがあたたまる本。

姪っ子ちゃんのクリスマスプレゼントに☆
喜んでもらえるといいな~♪

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「世界で一番の贈りもの」マイケル・モーパーゴ(評論社)



旅先で出会ったなら、良き友になれたかもしれない。
会釈を交わしてすれ違っただけかも。
或は、一生交わることのなかった点と点。
戦場で出会ったなら、銃を向けあい、命を奪い合う。
これは、そんな戦場で起こった奇跡の物語。
聖なる夜の贈りものに相応しい奇跡。
たとえ、その時かぎりでも、その日が存在したことが嬉しい。
そして、その日が続いてくれることを祈りたくなる。
「あなたの声、大好きよ」
その言葉を受けるべき人は、いまはもういない。
だけど、その想いを運んでくれた人がいる。
それもまた、優しさが引き起こした奇跡。
世界に平和を。
それが無理なら、せめて笑顔を。

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「エルマーと16っぴきのりゅう」



無敵に強くて、カッコいい存在だと勝手にイメージしてしまっているりゅうに対する認識が
ひっくり返りそうになるシリーズ。
彼等は穏やかで、和を好み、そしてやさしい。
自由の身になり、漸く家族のもとへ帰ったりゅうの子が目にした家族の大ピンチ。
助けてくれるともだちは、エルマーしかいない!
そんなわけで、りゅうの子供は決死の覚悟でエルマーの元へ。
前半はりゅうの子どもの大冒険。
後半はエルマーと協力してのりゅうたちの救出劇。
人知れず進行する活劇に、ワクワクしっぱなし。
夜明けとともに彼らは砂の彼方へ。だけど、友情は永遠に。
三冊に渡った彼らの冒険は、これにて終幕。

色とりどりなりゅうたちの描写に想像力をかきたてられてうっとり。
挿絵が白黒なのが残念だけど、逆に、これ、自分で色塗ったらどうだろう?という
チャレンジャー精神がムクムクと。
子供の頃、そうやってぐしゃぐしゃにしちゃった本、何冊もあるのにね。(笑)
姪っ子ちゃんや甥っ子ちゃんと一緒に塗ってみようかな?
とても楽しそう。



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「エルマーとりゅう」ガーネット(福音館)



一つの冒険の終わりは、新しい冒険の始まり。
前回は一人だったエルマーの冒険も、今回はりゅうの子供と一緒。
飛び出してきた家に戻るために、
りゅうの背中に乗って空をひとっ跳び……と思いきや、これがなかなかに前途多難。
りゅうがどこまでも無邪気で子供らしいのに対して、
エルマーは、聡明でやさしい。
みかんを分けあって食べる一人と一匹がとてもかわいらしかった。
見知らぬ土地でもまさかの再会。
そしてドキドキわくわくの宝探し。
プレゼントを持って家に帰り着いたエルマーにはまさかのサプライズ。
楽しく読了しました。

りゅうの挿絵がとてもとても可愛くてお気に入り。
子供の頃、私が空を飛ぶために乗りたかったものは
銀河鉄道999でした。(笑)


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「エルマーのぼうけん」ルース・ガネット(福音館)



年老いた猫との出逢いに端を欲するエルマー少年の冒険譚。
冒険の目的は子どもの竜の救出と、空を飛びたいというエルマーの夢をかなえるため。
猫と一緒に旅立つかと思いきや、単身で旅に出たエルマー。
船出の瞬間からドキドキわくわくの連続。
冒険に出かけるにあたって猫の指示通りにリュックに詰めた不思議な荷物の数々。
それがどんなふうにお役立ちになるのかが判明するたびにおぉ!となりました。
動物さんたちったら単純。
危機一髪の窮地をどうやって乗り切るのか。
ワニはどこまでもワニだった……という顚末に思わず笑ってしまいました。
気持ちがあたたかくなる物語。
そして冒険したくなる物語。
夢の中でなら、私も冒険に出かけられるかな?

リュックの中身がミッキーマウスのマウスケツールのようだと思ったのは私だけかしら?(笑)
エルマーがもう一度猫に出逢えるかどうかがなんだか気になりました。
物語は次巻へ続いています。
入手せねば!


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「3びきのかわいいオオカミ」(冨山房)



これって、ブタのイイトコどりじゃないの!?←ダメな大人の感想です。
悪ブタに対するおおかみたちが本当に本当に可愛い。
要約すれば「現代版三匹の子ブタ。オオカミ&ブタさん入れ替えバージョン」
家を建てる手段がグレードアップして行けば、
当然破壊する手段もグレードアップ。
ダイナマイトを持ちだす悪ブタ……イロイロ半端ない。
家を造っては破壊され、造っては破壊されを繰り返した
オオカミたちがたどり着いた結論に、え?ダイジョブ?と思いつつ。
出来上がった家は本当に素敵!
ダメじゃない大人の感想は……ぶたのイイトコどり!←正直者。
ブタの悪役っぷりとオオカミの可愛らしさに楽しく読了。

この物語のヒールはブタオンリー。
家を作る建材を無償で分けてくれた動物さんたちも本当にいい人(?)ばかりだった。
オオカミが最初から最後まで本当に可愛い。
ブタのヒールっぷりが徹底していて何故か笑える。
そして、まさかの結末。お気に入り。
姪っ子ちゃんにあげるつもりだったけど、甥っ子ちゃんでもいいのかしら?
いや、この場合はどっちにも!(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

あるところに、ふわふわのけがわにふさふさのしっぽをもった3びきのかわいいオオカミが、おかあさんといっしょくくらしていました。いちばんうえのにいさんはまっくろ、にばんめははいいろ、すえのおとうとはまっしろでした。あるひ、おかあさんが3びきをよんでいいました。「さあおまえたち、そろそろひろいせかいにでておいき。かあさんのうちをでて、じぶんたちのうちをつくりなさいな。でも、わるいおおブタにはきをつけるのよ。」「しんぱいしないでかあさん。ぼくたち、ブタにはきをつけるから。」そういって3びきのオオカミは、ひろいせかいにでていきました。

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「いちばんしあわせなおくりもの」宮野聡子




絵が愛らしくて、色彩があたたかくて。
とても可愛らしいこりすとくまくんの友情物語。
二匹の気持ちがとてもやさしくてまっすぐで純真で。
ほっこりする話のはずが、心が洗われすぎて、
うっかり泣きそうになった人がここに。(笑)
大好きなくまくんに贈り物をしたいこりす。
何が欲しいのかな?
何が嬉しいのかな?
尋ねてみても、くまくんの返事はいつも一緒。
ねぇ、きみは何が欲しいの?
途方にくれたこりすにくまくんは笑って答えます。
そして二匹がみつけた一番幸せな贈り物は?
絵を眺めているだけでも癒されるのに、この素敵な物語!大好きな一冊。


内容(「BOOK」データベースより)

もりのはずれに、ふたつのいえがありました。こりすはくまくんのことがだいすきで、くまくんにおくりものをしたいけれど…好きという気持ちがいっぱい。心温まる絵本。

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「サンタクロースとしまのゆうびんやさん」



サンタクロース島シリーズ第三弾。
今回の主役はサンタさんではなく、もぐらのモグタン。
ゆうびんやさんのモグタンはクリスマスのお手紙を届けることに大忙し。
時期的には同じく忙しいはずのサンタクロースが、
助手役に徹しているのがなんだか愉快。
モグタンの秘密の通路を通って、素敵なお手紙の配達に勤しむ二人。
配達完了かと思ったその瞬間、ヒラリと舞ってきたそのお手紙は、愛情溢れるお手紙で……
私、モグタンと一緒に涙ぐんでしまいました。
そしてクリスマス。
サンタクロースは、世界中の子供たちにやさしい手紙をしたためて、
プレゼントを配りにいくのです。

インパクトは二作目のトナカイダイエットの方が強烈だったけど、
やっぱりこのシリーズ好きだわ~、と、にこにこしながら思える絵本です。

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「おふろじゃおふろじゃ」オードリー&ドン・ウッド(BL出版)




その日宮廷ではちょっとした問題が勃発します。
なんと、王様がバスタブから出てこなくなってしまいました!
宮廷中の皆様方、そんな王様をお風呂から引っ張り出そうとあの手この手の大騒ぎ。
どんな素敵なお風呂かと思いきや……え?私、入りたくないかも~(笑)
でも、ものすごーく楽しそうな王様を見ていると、ま、それもアリかな、と思えてしまいます。
お馬鹿すぎる大狂乱は、よく考えなくてもそれしかないよね、という収束を向かえます。
ビックリ顔の王様とドヤ顔の小姓で爆笑。
最初は絵の仄暗さにちょっと戸惑いましたが、
読み進めるうちに妙な面白さがジワジワと侵食してきました。→


読友さんのレビューを拝見し、ウチにはなさそうな類の本だなーと思って購入してみました。
来るたびに「新しい本は?」と聞いてくる姪っ子甥っ子ちゃんたちの反応はどうかな?
とても楽しみ☆



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