きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ひめやかな殉情」崎谷はるひ(ルチル文庫)
社会生活を営んでいく上で何かが決定的に欠けていて、大きな歪みを抱えている慈英。
他者に関心を示さず、閉じた世界で絵を描き続けてきた彼の、
臣だけに対するまっすぐで度を越した執着がたまらなくゾクゾクする。
縛り付けるための執着というよりも、甘やかして絡みついて、包み込んで離さない。
そんな執着。やっぱりたまらない(笑)
自分のことを粗末に扱いがちな臣には、
慈英に愛されて、堺家のみんなに愛されていることをちゃんと自覚して、
自分を大事にしてほしいと思うわ。
自分は自分にしかなれない。そのことに三島はちゃんと気づくかな?
二人のどうしようもなく幸福な時間がいつまでも続きますように☆
内容(「BOOK」データベースより)
刑事の小山臣が新進気鋭の画家・秀島慈英と恋人同士になって4年、同棲を始めて1年が過ぎた。幸せではあるが、画家としての地位を確立していく年下の恋人に、自信を持てない臣。そんな二人の前に慈英の大学時代の友人・三島が現れ、慈英につきまとう。不安を感じる臣だったが…。慈英&臣、待望の書き下ろし最新刊。表題作ほか商業誌未発表短編も同時収録。
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