きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「堕落の島~狂犬と野獣~」沙野風結子 (ラヴァーズ文庫)
共闘関係。
峯上と靫の関係を表すのにこれ以上的確な言葉はないだろう。
お互いの窮地を助け合って、共に戦える男同士って素敵。
疲れて気持ちがすり減った時に、
肩をぶつけ合うように身体を寄せ合うってすごい萌。
靫の捜査に協力しようと、怪しげな組織を調べているうちに
櫟の言葉に堕ちた峯上。
何にも屈しないはずの強い男も、心の歪につけこまれることもある。
その心の歪は、靫に対する想いが深かったからこそ。
彼を救おうと靫が必死に頑張れたのも、
これまで培ってきた互いに対する想いがあるから。
黒焦げの愛の告白が微笑ましい。
そして、バイクエッチは最高でした!
シリーズ完結。
結局、櫟はずっと孤独だったんだなぁ、と。
あれだけの人材が傍にいたなら、他にもやりようがあったはずなのに。
崇め奉られる「教祖」には在り得ても、
「仲間」や「友だち」には成りえなかったが故の不幸なのかな?
「ここではない、どこかへ」
つぶやいてみたところで、現実からは逃げられない。
ならば、踏みとどまれる自分でありつづけたいと。
ぼんやり思いながら読了。
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