きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「嵐を呼ぶ台風 ~許可証をください!3」烏城あきら(シャレード文庫)
地に足の着いたお仕事小説であり、恋愛小説。
「ダメなところまで来てしまった」二人の心は
揺れに揺れているわけですが、そういう揺らぎは恋愛の醍醐味。
汗にまみれ、水にまみれて働く姿はとてもかっこよく、
仕事中にも相手を前にして蠢く情動が艶っぽく……楽しく読了。
男同士であること、長男であること。
そういうことをちゃんと真剣に受け止めて考える弘のまっすぐさが好き。
そして彼の出した結論にぐっときました。
ああ、やっぱりカッコいい。
無駄なところに器用さを発揮する前原がなんだかおかしくて……(笑)
今回垣間見えた前原の苦悩する姿が色っぽくて、個人的に萌ポイントでした。
水不足対策に対して「もっと早くにやっておけば」と言った弘に対して
「もっと早くに、ではなくて、やってて良かった、
ギリギリ間に合った!って考えるもんですよ」
と返した矢野の考え方はとても大事。
そして、間に合わなかった時のことをきちんと考えて手を打っていた彼に脱帽です。
うん。
仕事ってそうやってするものだよね。
ジュウゴウさんをサラリと汲み取ったところはさすが弘の父親。
烏城さん。他の本も気になってきました。
これは作家買い!?←する気満々(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
八月、喜美津化学はかつてない渇水に見舞われ、製品が納期に間に合わないかもしれないという危機に直面していた。前原が試作していた冷却器まで持ち出し、盆休み返上で生産を試みる製造部の面々。しかし品証の弘に手伝えることはなく、自宅で通常通りの夏期休暇を取ることに。そこへ工場に詰めているはずの前原が現れ、好き放題した挙げ句、弘を手製の拘束具でベッドへ繋いで消えてしまう。驚き慌てる弘のもとへ、北海道にいるはずの両親が突如乗り込んできて…。書き下ろしは台風一過の朝、パワーアップした拘束具によって再びピンチを迎えた弘のその後。二人の関係にも展開が?「働く男」の真骨頂、好評シリーズ第三弾。
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