きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「あしたのきみはここにいない」 山本小鉄子(幻冬舎コミックス)
【抱かれることの意味をちゃんと分かってる?】
大好きな作品の一つ。
原作が崎谷はるひさん。
胸にキュンとくるセリフがちりばめられていて、二人のやり取りが切なくて。
何度も何度も読み返したこの本は、友達から借りた時に
「この話好き好き大好き!」と主張したら「そんなに好きならあげるよ」と、いただいたものです。(笑)
放課後の社会科準備室で過ごす二人きりの秘密の時間。
けれども、過去の苦い経験と、教師と生徒という立場から、
一線を引いた関係から決して踏み込もうとはしない史誓。
距離を置かれても、避けられても、
自分の気持ちを押し付けるわけではなく、ただ、諦めることをしなかった朝陽。
想いは一過性のもので、卒業したら何もかも忘れるに違いないと、悲観的な史誓に、
朝陽が体当たりの告白をして、心情を吐露しあう、このあたりの件がホント好き。
「せっかく逃がしてあげてたのに」
史誓が自ら引いていた一線を踏み越えた瞬間。
想いを伝え合い、身体を繋いだそのあとは、
今までのクールさはどこへやら、束縛体質の本質をさらけ出し,
甘やかしまくりの史誓が微笑ましい。(笑)
そしてなんだかんだたくましい朝陽がとってもかわいいのです。
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