きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「星野道夫の宇宙」 (図録)
一頁一頁ゆっくりと丁寧に捲りながら、
パネルで見た時のような息を呑むような迫力と臨場感とはまた違った思いを噛みしめる。
それらの写真が訴えかけてくるものはそこに確かにあって、
私の心に漣が立つ。
そして、写真に添えて綴られた飾らない言葉の一つ一つが胸に刺さる。
写真の素晴らしさはいつ見ても変わらない。
だけど、何を感じるか、受け止めるかは多分その時々によって違ってくるものかもしれない。
前回この写真集を眺めた後の私の経験値は知床の自然を実際に目にしたこと。
スケールは全く違うけど、あの時見たヒグマやオジロワシの姿が脳裏に浮かんだ。
「たった一度のかけがえのない一生」
だから、悔いがないように。
20年近く前に会社帰りに星野氏の写真展を見に行った。
写真が語り掛けてくる雄大さと美しさと厳しさ。
感動に震えて思わず涙がこぼれてあわてて取り出そうとしたハンカチが……
ない!
こんな日に限って忘れてくるタイミングの悪さ。
そして感動のままにこの図録を購入して家に帰ったら
数日前に先に見に行っていた妹が「あ、私もそれ買った!」
言って!そういう大事なこと、先に言って!
とはいえ。妹は家を出るときに図録も持って行ったので、
自分の分は自分で確保しておいてよかったっていう話(笑)
時々眺めては、そのたびに心が震えます。
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