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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「いつか時が汝を」北方謙三(徳間文庫)



どこまでもどこまでも渇いていて、ただ一点だけがひどく熱い。
端的に述べるなら、そんな物語だ。
ぐっと引き込まれる冒頭。
感覚に馴染んだ文体。
自らに課したルールをストイックなまでに守り通したシンゴ。
その仕事に関して、彼は誰よりもプロフェッショナルだった。
狂いのない時計のように正確に刻まれる彼の日常の中で、
クリスの存在だけが、イレギュラーだったように思える。
だが、彼がいてこそ、動き出した「時」。
「死ぬべき時人は死ぬ。死ぬべきでない時は、死にたがっても死なない」
この本に限らず、一貫して貫かれる北方の哲学。
手向けの花は白いバラを。
この表紙は秀逸だと思います。

人気(ひとけ)のまったくない湖畔のキャンプ場。
イナゴを捕まえたのはてっきり食用だと思っていたわけですが……
そうですか。釣り餌でしたか。
ちなみに会社でその話をしたら
「え?イナゴを食べるのは魚の方なんですか!?」と返ってきて安心しました(笑)
いや、イナゴの話がしたいわけじゃなく。
お友達からのプレゼント本。ありがとうございました♪


内容(「BOOK」データベースより)

アメリカ南西部。綿の実が弾け、夏の雪が降る田舎町。時計修理を請け負い、釣りとバラ作りを楽しみに静かな日々を送る私は、年に一度、特殊な仕事を引き受ける。過去を引きずりながら異国の町で暮らす男の生き様。珠玉のハードボイルド。

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