きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「それまでの明日」原りょう(早川書房)
時は止まらずに流れていた。
間違いなく、彼はそこにいた。
そう、思わせてくれる導入。
そして、その印象は最後まで裏切られることはなかった。
「渡辺探偵事務所」
事務所がこの名前であることで得られるおもしろみの効果が
今尚生きているところがすごい。
依頼人は一体どこへ?
そもそも、彼は誰なのか。
誠実な探偵は、真実を追いつづける。
事件に巻き込まれるも、ジェットコースター的な展開はない。
ただ淡々と物語は進む。
だが、そこに編み込まれた人間模様に引きこまれる。
そして最後の衝撃に心拍数が跳ね上がった。
え?ちょっと~~!!
これ、絶対文庫も読まないといけないヤツ。
「あとがきにかえて」絶対に読みごたえあるに決まってる!
と、唸って本を閉じました。
そして、心臓に悪い引きなので、ここで終わりにはしてほしくない。
何か意図があってのあの終わりなんでしょうね?と尋ねたくなる。
淡々とした物語。
なのに、読後のこの胸の中のざわつき感が半端ない。
わ~~~!!!
PR
COMMENT