きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ガラスの子守歌 炎の蜃気楼3」桑原水菜(コバルト文庫)
壊されていく仙台の街。
渦巻く怨念。陰謀。
滅びた身のはずながら、
はた迷惑な野望を抱く輩がいる一方で、
「生前の運は天の意思」と、穏やかに言い切れる政宗公は
間違いなく我が街の御屋形様でした。
自分の在り方について、苦悩が深まる高耶。
知らない自分を他人が語ること。
心当たりのない責任を背負わされること。
不安が深まる最中の別れた母との再会は、彼により一層の混乱をもたらす。
そんな時に直江、何やってるのよ!?←愛故に私、直江にはキツイです。
現世は今在る人の街。
守る為に、そして、彼ら自身の在り方に決着をつけるために。戦いが始まる。
「災害が起こりにくく、水が豊富で……」
いまとなってはグサグサと胸に刺さる言葉です。
「備えあれば憂いなし!」は常に心の隅に。
過剰な備えは不要だけど、必要最低限の備えは絶対に在った方がいい。
震災を体験したからこそ、切に思います。
それにしても直江のやらかしたことは、何度読んでもやっぱり最低。
でも、一番泣かされたのは直江。一番感情移入したのも直江。
なんだかんだ直江と共に歩んだミラージュだったのでありました。
だから、ミラージュは苦しいの。(^^;
今回の再読で感想変わるかな?←変わらなさそう(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
仙台市で、建築物が一瞬のうちに倒壊する事件が続発。直江の連絡で、高耶と綾子が調査に向かうことになった。仙台では活発化する最上義光軍の怨霊に対抗するため、伊達政宗が復活。激しい〈闇戦国〉を繰りひろげていた。政宗と同盟を結ぼうとする高坂弾正、事件のかげに見え隠れする狐の霊を操る女…。そして巨大な陰謀が渦巻く仙台で、高耶は自分を捨てて出ていった母・佐和子と出会った。
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