きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「機関銃要塞の少年たち」
友だちと遊び、喧嘩をし、親に内緒で秘密基地をつくりあげる。
どこにでもある、子供たちの日常。
違うのは、ある日突然、近隣の家がまるごとなくなってしまう恐怖と
隣り合わせの日常だということ。
そして、彼らの秘密基地には武器があったこと。
戦時下の生活の中での、子供故の純粋さと、無自覚な残酷さ。
戦争コレクションの延長で拾った機関銃。
「機関銃要塞」はそこに敵兵を受け入れることで完成する。
敵兵ルーディと子供たちの交流には、気持ちがあたたかくなった。
そして迎える、少し早い少年期の終わり。
二度と会うことはないかもしれない仲間たち。
だけど、共に過ごした時間は決して忘れないだろう。
子供は身勝手に大人を詰るけれども。
大人にならないとわからない苦労がある。
息子が行方不明だと告げられても、自らの任務を放棄しなかったマッギルの姿が、
とても印象的でした。
【ガーディアン必読 42/1000冊】
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