きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「シェリ」コレット (岩波文庫)
彼らと同じ言葉で、私からも最高級の賛辞を。
レア、最高にいかす女。
凛とした潔い強さと、芯の通った女としての矜持を持ち続けた彼女。
そんな彼女が見せた最後の弱さが、だからこそ胸に迫る。
そして、彼女の示した見事な引き際。
本音を隠したままだといつまでも後を引く。
綺麗だった思い出に後生大事にしがみつく。
だから、本音を晒すことは必要だった。
現実を認識するために。
これからの一歩を踏み出すために。
そして私はレアとエドメの幸せを心から願うわ。
自らの老いを認識したレアも、きっと再び花開く。
年相応の艶と深みを帯びた花を。
タイトルのシェリどこ行った!?という感想になってしまった(笑)
結婚するならちゃんとけじめつけなよ!と言いたくなったからかな。
まぁ、彼が甘ちゃんになってしまったのは、
周囲の女たちにも責任はあると思うんだけど。
そしてこれ、続編があるんですね。
タイトルが『シェリの最後』。
内容をサラッと見た限り、
読みたいような、このまま読まずにそっとしておいた方がいいような。
積読の山が減ったら考えよう。
【ガーディアン必読 85/1000】
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