きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「チームⅡ」堂場瞬一(実業之日本社文庫)
自分の力ではどうしても成し遂げられないことがある。
夢は、所詮夢。
ならば、託そう。
かつての仲間に。
彼ならできる、と。
いや、成し遂げてほしいと。
願ったからこその「チーム山城」。
相変わらず自己中心的なマイペースさで日々を過ごす山城だけれども。
浦たちの想いは確実に届いている。
そう確信できる、山城の内面の変化が伝わってきたのが嬉しい。
孤高で在り続けようとした山城だけど、独りでは何も成し得なかった。
なんだかんだ恵まれた男だなぁ、と思います。
取り戻すことのできないかつての走り。
それでも、走る。
勝ちに行くために必要なものは、技術、駆け引き、そして、自分を支えてくれる仲間の存在。
山城から引き継がれた浦の言葉がとても素敵。
『チーム』で山城と青木の会話に大笑いした私ですが。
今回も彼ら二人の、それも同じ場所での会話に大爆笑でした。
何かが私のツボに、ガツッとはまるみたいです。
内容(「BOOK」データベースより)
マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。傲慢な山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとして共に走った仲間がサポートを申し出るが、彼は再起できるのか?熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は?スポーツ小説の金字塔『チーム』7年後の物語。
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