きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「不良の木」北方謙三(光光社文庫)
不良の木。
とても見慣れた変哲のない単語の組み合わせ。
だが、最後まで読み切って、このタイトルに唸る。
この物語の中でしか汲み取ることのできない意味が、その言葉には込められていた。
大切なのは、真実を見極める目。
惑わされることなく、背けることなく、ただ、真実を。
大都市間を往復する間に見えてきた真実。
一人の男に導かれ、命懸けで駆け回った彼らの踏み躙られた想い。
それでも、彼らはその真実を受け止めて、前に歩き出していく。
「いつか、また」
その約束が果たされる日が、来るのだろうか?
個人的には武田さんと野崎はなんだかいいコンビだと思うので、
この先も絡んで行ってほしいなぁ、と、思うわけなのです。
「君たち、どこまで行ったんだい?」
「Aまでよ」
この会話、今の中学生の子たちにも通じるのかしら?
もう死語?
と、思いっきり通じる世代の私は首を傾げてみました(笑)
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