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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「去年の冬、きみと別れ」中村文則(幻冬舎文庫)



とても狭くて息苦しい世界で生きている人たちの物語。
あまりにも濃密な閉塞世界に引きこまれ、戸惑う「僕」。
「きみは誰だ」その言葉にハッとする私。
自由に羽ばたく翼を持つ者は誰一人としておらず、
青い空に憧れることにすら思い至らず。
心を捕らわれたただ一つのものの為に、
深く深く、澱の中に沈み込んでいく。
彼等は自身を弁護しない。
正しいとも思っていない。
ただそれをやり遂げなければならないいう、病的なまでの強い意志と善悪を飛び越えた行動力。
それこそが狂気。
自己愛も含め、彼らの語る愛は果てしなく身勝手。

映画を観に行く前に再読。
読めば読むほど、どんなふうに映像化されているのかが気になって仕方がない。

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