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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「向こう側の遊園」初野晴(講談社文庫)



花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。
月明かりに照らされる夜に、彼岸と此岸の境界は曖昧になり、
動物たちの最後を看取る青年に巡り合える。
初野さんらしい、優しさと厳しさを備えた話。
語られる言葉の断片に、時に胸を抉られる。
生と死。
どんな命にも、生きてきた年数分の物語と想いが刻まれる。
人の想いですら理解に苦しむ人という存在が、
動物たちの最期にどんな想いを託すのか。
或は。
何を願うのか。
それぞれの章から投げかけられる問はどこまでも真摯で重い。
蒼い光を投げかける月の光。
匂いたつ数多の花の香り。
終末の物語の中に在って、唯一語られる再生の物語。
彼らに、光ある未来を。

内容(「BOOK」データベースより)

花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。「自分が一番大切にしているものを差し出せば、ペットを葬ってくれる」との噂を聞いて訪れる人人。せめて最期の言葉を交わせたら…。ひとと動物との切ない愛を紡いだミステリー。

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