きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ふったらどしゃぶり」一穂ミチ(フルール文庫)
ひとつの彫刻作品を見てこみあげる思い。
その思いを、いま、この瞬間に伝えたいという衝動。
きっとわかりあえる。
そんなふうに思える相手に出会えたこと。
それは、たぶん、運命。
誤送信で始まったメールのやりとり。
やり場のない想いは吐き出す場所が必要で、
自分を理解してくれる相手の存在は、ただそれだけで心強い。
他愛もない言葉のやり取りから、真摯な想いを吐き出すまでに至るメールの往復は
胸に迫るものがあり、だからこそ、どん底に落ちた時に縋った言葉が痛い。
どこまでも際限なく求め合う二人の姿が痛々しくて切なくなる。
やっと一歩を踏み出すことができた二人。
お幸せに☆
実は私、一顕と同じ誤送信メールを送ったことがあります。
退職した部長に(爆笑)
レストランの店舗情報だけを送られてきた部長は、
どんな意味があるのかしばらく悩んだそうな。
一方の私は……あれ?届いてない?
ま、いっかー、送るつもりだっただけで実は送ってなかったのねー、
と、のんきになかったことになっていました。
ゴメンナサイ(*^_^*)
内容(「BOOK」データベースより)
同棲中の恋人とのセックスレスに悩む一顕。報われないと知りながら、一緒に暮らす幼馴染を想い続けている整。ある日、一顕が送信したメールが手違いで整に届いたことから、互いの正体を知らぬまま、ふたりの奇妙な交流が始まった。好きだから触れてほしい、抱き合いたい―互いに満たされない愛を抱えながら、徐々に近づいていくふたりの距離。降り続く雨はやがて大きな流れとなってふたりを飲み込んでいく―。
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