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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「図南の翼 十二国記 6」小野不由美 (新潮文庫)



何度読んでも好きなシーン・好きな台詞は同じで、
同じところを反芻してしまう。
僅か十二歳の少女が憂いた国の行く末。
困難を承知で昇山することを国民の義務だと言い切った珠晶。
現状を打破しようと思うのなら、
まずは行動を起こすこと。
でなければ何も変えられない。
正論なんだけどね。
なかなかに難しい。
それを身をもって示した彼女だからこそ、王たる器がある。
最後に本心を爆発させた珠晶。
彼女の想いはここに至るまで誰もわからなかった。
だからこそ、彼女の言葉が胸に刺さる。
何度読んでも色々考えさせられて、気づかされることがたくさん。

ここで明らかになる奏の国政の在り方がちょっと意外。
でも、そういうのはありだなーと、とっても納得。
「国民」という言葉がものすごい重い意味を持ってのしかかってきたのは、
最近の世情の影響があるのかな?と思わなくもない。
かつて妖魔に名前をもらった彼が、今度は騎獣に名前をあげる。
とても嬉しい巡り合わせ。

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