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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「夢色十夜 2の巻」かわいゆみこ (パレット文庫)

数百年に及ぶ恨みを抱き続けた「鵺」のもたらす恐怖とそこに秘められた悲哀。
恐怖を植え付けられ、閉ざされた世界の中で暮らす村人たちには、
自らに害を成す怪異を自力でどうにかしようという気概は湧いてこなかったんだろうね。
何より村の閉鎖性が怖い。
見世物小屋で囚われていた「人魚」と鷹司の物悲しい交流。
金の生る木だと思っているのなら、何故座長は人魚を大事に扱わなかったんだろうか?
謎だ。
「雛人形」に誘われた夢の中で倉橋が垣間見た、彼女の幸福な微笑み。
情景描写の緻密さと今市子さんの挿絵にうっとり。
収録された三篇の中でこれが一番好き。

三つ子の魂百まで。
最初に勘違いしちゃったから、
何度「違う」と修正しても私の中で「鵺」と言われて浮かんでくるイメージは烏。
今回も作中で説明されて、あ、そうだった!妖怪だった!となりました。

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