きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「天空の蜂」東野圭吾(講談社文庫)
3.11以前に読んだのなら、純粋に楽しめたんだろうなぁ、と思う。
けれども、東日本大震災を経験してしまったからこそ、
色々な思いを噛みしめながら項を捲った。
震災当時誰かが言っていた「安全神話などではなく、安全願望だ」という言葉が
鮮烈に耳に残っている。
良いとか悪いとか言う以前に、原発のことをきちんと知ることが大事なんだろうなぁ。
そういう意味では著者はどの視点にも偏ることなく、公平な目線で物語を展開していると思う。
説明はとても分かりやすかったし、色々なことがストンと胸に落ちてきた。
エンタメ的には……
救助シーンが、というよりも、航空救難隊の皆々様がとてもかっこよかった!デス。
内容(「BOOK」データベースより)
奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき…。驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。
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