きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「岳飛伝 5 紅星の章」北方謙三 (集英社文庫)
「生きる覚悟をしろ」と部下に諭しつつ。
兵を死なせても戦いの道を選ぶ。
その矛盾。
それが退路を断たれての唯一の道だったのであれば納得できた。
けれども。
「愉しい戦」
その言葉には釈然としないものが残ってしまった。
そして。
ついに潰えてしまった一つの命。
「心に梁山泊がある者が、梁山泊を作る」
いまや、大陸に散った漢たちがいる。
彼らの在るところに梁山泊在り。
そうであるならば、なんと広範囲に梁山泊が在ることか。
私にとってはいまだにこの作品は『岳飛伝』ではなく『梁山泊』の物語なのである。
どこかで転じるのか?
交易の日本の拠点となっている十三湊。
その十三湊遺跡、調べてみると、行けなくはない場所だったので、いつか訪ねてみたいなぁ。
「長い間幻の港町とされてきた」というだけでわくわくする。
藤原基衡と秀衡の登場には北の民としてはおお!となりました。
平泉……十三湊からは意外と遠いけど、大陸の広さに比べたらどうってことないんだろうなぁ。
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