きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「岳飛伝 三 嘶鳴の章」北方謙三 (集英社文庫)
敵と味方。
もはや、そんな言葉では言い表せない関係を随所で築いていく男たち。
一つ所にとどまっていた梁山泊の、ある意味領土外進出。
彼らの出会いがこの先どう実を結んでいくのか。
あるいは、決裂するのか。
楽しみで仕方ない。
軍を抜け、南の地で開墾し、商いにつながる甘蔗の栽培に挑む秦容。
人の上に立つ資質を持つ者には、何をやっても人がついてくる。
この営みがどんな成果をもたらすのか見届けるのがやはり楽しみ。
一方、軍に留まる史進の孤独がやるせない。
だけど彼は最後まで戦場を駆け続ける宿命を背負っている気がする。
この人たちだって講和に動いているのに!
と、現実社会で起こっていることに憤る。
真逆の話をすると。
秦容の開墾場面では鉄腕DASHの畑作業のシーンがあちこち浮かんできて、
とてもとても楽しかった。
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