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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「晩鐘・下」乃南アサ(双葉文庫)



【もう、その必要はなくなった】

子供でいられるうちは子供でいていいんだよ。
前作「風紋」での建部の言葉が脳裏をよぎる。
だからこそ、大輔と俊平の対比が痛い。
子共が子供らしく笑うことのできない世界の中で、
誰の力も借りることができないまま、生きていかなければならないことが痛ましい。
絵里と大輔の選択はあまりにも悲しすぎる。
彼らの絶望はそれほどまでに深い。
図らずもそれは、最も残酷な形での松永への制裁。
だが、誰も、そんなことは望んではいなかったはずだ。
建部と再会し、俊平と出会い、人生を立すことのできた真裕子は本当に良かったと思う。
でも、読後に残るのは強烈な胸の痛み。


内容(「BOOK」データベースより)

話題作『風紋』続編!心に癒しがたい傷を負った人々の物語。

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