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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「永い言い訳」西川美和

傍にいることが当たり前だった家族を突然亡くしてしまったら。
あなたはどうしますか?
遺された者たちは、悲嘆に暮れながらも、日々の生活を営んでいかなければいけないのだ。
幸夫は大宮家の人々と共に過ごすことで、人として欠けていたもの取り戻し、
大宮家は幸夫に生活をサポートしてもらうことで、どうにか成り立っていた。
そうやって日々を過ごし、それぞれが心の奥底に封じ込めていた想いを吐き出せた時。
その場で藻掻いていた彼らがやっと前に進めるたように思える。
喪失の痛みは消えない。
その上での明日だって捨てたもんじゃない。
そう思わせてくれる作品だった。


泣くことだけが哀しみの表現じゃない。
泣かないからって哀しいわけじゃない。
泣けないこともあるのだと。
身をもってっ知っている。
だからこそ、思う。
真平も幸夫も。
泣くことができてよかった。

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