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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「水滸伝5 玄武の章」北方謙三(集英社文庫)



いずれぶつかることは必須。
戦いは、避けて通れない。
そして、犠牲が出る事もまた、然り。
わかってはいても、心が軋む。
大きな星が逝った後も、自分たちの持ち場を必死で守った彼ら。
受け継がれる遺志。
刻み込まれる生き様。
掲げる旗がある限り、その想いは潰えることはない。
圧巻の5巻。
林冲の騎馬隊が現れた時の高揚感は半端なかった。
李俊と穆春の成長が目覚ましい。
そして、己の腕の肉と友の腕の肉を平然と食す豪傑が二人。
そこにいるだけで安心できる存在の、なんと頼もしいことか。
袁明と蔡京の会話も納得できる部分があるから、
複雑な想いに駆られる。
それでも、気持ちは迷わず梁山泊へ。


「まちがえるな。敵は私ではないぞ」
公孫勝と童威の会話に内心で笑い、
林冲をさして「ちょっと痛い目に遭えばいい」と言った公孫勝に
「貴方もそう思われてるよ」と突っ込みたくなる。
大真面目なんだけど、なんだか笑える公孫勝……とか、軽く言っておりますが。
この巻で描かれた内容のどれもこれもが濃密すぎて、読了後、眩暈。



内容(「BOOK」データベースより)

宋江の居場所が青蓮寺に発覚した。長江の中洲に築かれた砦に立て篭るが、官軍二万に包囲される。圧倒的な兵力に、宋江は追い詰められていく。魯智深は、遼を放浪して女真族に捕縛される。救出へ向かうが、幾多の危難がそこに待ち受けていた。そしてついに青蓮寺は、楊志暗殺の機をつかむ。妻子と共に闇の軍に囲まれ、楊志は静かに吹毛剣を抜いた。北方水滸、衝撃の第五巻。

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