きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「流浪の月」凪良ゆう(東京創元社)
「うちにくる?」と問われ、「いく」と答えた。
終わりにしたかったから。
行き場がなかったから。
二人の間に何があったのか。
どんな感情が芽生えたのか。
それは、当人にしかわからない。
きみのため、あなたのため。
つらかったね、怖かったね。
変質者。病気。
外から囁かれた言葉の数は数多あれども、真実を知る彼らの声は届かない。
閉塞感に押しつぶされそうになりながら読みつづけ、
だけど、彼らのたどり着いた答えに安堵する。
一人で孤独の淵に沈められなかったことに。
誰にも言えない悩みを抱えた時、人はどこに、そして誰に救いを求めればいいのか?
圧倒的な読み応えのお借り本。
そのうち買うつもりだったから貸してもらえ良かったー!
でも欲しくなるね(笑)
途中途中であれ?ってひっかかったことが全部回収されて、あ、すごいわー、って唸った。
会社に行かないといけない現実があって、読むのを途中で区切らざるを得なかったけど、
ひたすらこの作品世界に没頭して一気に読み切りたかった。
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