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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「炎立つ 壱 北の埋み火」高橋克彦 (講談社文庫)

舞台は東北。
地名を示されれば、それがどこに位置するのかを把握できる程度に土地勘があることが嬉しい。
そして彼らの行く末を知っているからこそ、やるせなくてもどかしい。
彼らはただ、北の大地に在っただけなのに。
陸奥の地で暮らす彼らの得た富と力は、彼ら自身が育み、育ててきたもの。
それが思いのほか強大だったことを知った権力者の欲、陰謀、裏切り。
諍いの発端は理不尽極まりなく、
それらが彼らの暮らしを不穏なものに塗りこめていく。
だが、己の義を貫く漢たちがそこにいる。
彼の生き様を見届けなければ。


平泉を訪ねたのを機に積読崩しに着手。
そのおかげで、展示してあった海豹の皮見た!触った!とか、
安倍氏と清原氏の今後の関係性とか、諸々記憶が新しくて、
理解がより深まっている……気がする。(笑)
そして今年は多賀城創建1300年の記念の年。
タイミングとしては申し分ないですね~。



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