きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」 (集英社オレンジ文庫)
猫にまつわる小説が5編収録されたアンソロ。
ファンタスティックでありながら、こうあったらいいな、
と思えるような作品ばかり。
個人的なお気に入りは2作品。
谷瑞恵さんの『白い花のホテル』
途中で「ん?」というひっかかりがあって。
誰目線の想いなのかがわかったうえで読み進めていくういに
思わずホロリとさせられてしまった。
「帰ろう」という決意が刺さる。
一穂ミチさんの『神さまはそない優しない』。
短編でこの読みごたえはすごいわ。
たとえ神さまは優しくなくても。
弱さと不器用な優しさを抱えて生きる彼らが悲しくていとおしくて。
泣けて仕方なかった。
サラッと読める本を、と軽い気持ちで手に取ったけど、
思っていた以上に良かった。
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