きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「碑銘 ブラディ・ドール2」北方謙三(角川文庫)
【気になるやつとならないやつ。
世の中にいるのは二種類の人間だけさ】
端的で簡潔な文章故なのか、情景がリアルに浮かんでくる。
波の音。酒の匂い。暴力。銃声。女。そして、なんとも魅力的な男たち。
刑務所帰りの24歳成人男子を「坊や」と呼びかけて様になる男はそうはいない。
一癖も二癖もある男たちが集う店、ブラディ・ドール。
自分を殺しに来た男と臆することなく殴りあい、
そして受け入れることのできる川中の漢気と懐の広さに、多くの男たちが魅了される。
手から手へと受け渡されるジッポ。
あぁ…と思うけど、感傷に浸るのは今ではない。
バーカウンターで辛口の酒が飲みたくなる本。
甘いカクテルはいらない。
内容(「BOOK」データベースより)
港町N市―市長を巻きこんだ抗争から2年半が経過した。生き残った酒場の経営者と支配人、敵側にまわった弁護士の間に、あらたな火種が燃えはじめた。そこに流れついた若い男。檻の中で過ごした2年間が男の胸に静かな殺意を抱かせていた。『さらば、荒野』につづく著者会心の“ブラディ・ドール”シリーズ第2弾!
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