きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「緋の残影 炎の蜃気楼2」桑原水菜(コバルト文庫)
揺らぐ自らの存在意義。
果たして、自分は何者なのか?
誰にでも、一度はある問いかけかもしれない。
だが、換召者である彼らにとって、その問いはより業が深い。
それでも、自分らしく在るために戦うことを決意した高耶。
「オレはあんたの何であればいい?」
直江に向けられた高耶の言葉は、
無自覚だけれども、核心を突きすぎて胸に刺さる。
自らの犯した罪に苛まれながらも、それでも、高耶の傍にいることを選択する直江。
過去は消えない。
どうしたって拭えない。
苦しみは彼自身の招いた咎だ。
じゃれ合っているとしか思えないような巻末の怒鳴り合いが、今はただ微笑ましい。
それでも美弥は高耶の妹で。
守るべき存在で。
譲は大切な友達だ。
高耶の人生は、彼の生きてきた十数年の年月は、
間違いなくそこにある。
内容紹介
武田信玄(たけだ しんげん)の怨霊(おんりょう)の暴動を鎮め、平穏な日々をおくる上杉景虎(うえすぎ かげとら)の換生者(かんしょうしゃ)・高耶(たかや)。だが、景虎復活を知り、織田信長軍が動きはじめた。現代を、怨霊が争う《闇戦国(やみせんごく)》に変えようとする織田軍の森蘭丸(もり らんまる)。まだ《力(りょく)》が目覚めきっていない高耶を狙って、つぎつぎと巧妙な罠が仕掛けられる!! また、突然高耶のクラスに現れた、千秋修平(ちあき しゅうへい)と名のる男の正体は…!? 大人気、サイキック・アクション第2弾!!
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