きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「赤い羊は肉を喰う」五條瑛 (幻冬舎文庫)
「我々はナチスとは違う」
どこが?
滲む選民意識。
差別的な思考。
大衆心理の操作を楽しんでいる姿勢。
自らの思惑通りに人々が動くという点で悦に入っている。
正直腹立たしいけど、では自分が無意識のうちに誘導されないと言える?
と問われると、残念なことに言いきれない。
例え誘導されても、せめて理性と正しい善悪の判断は持ち得ていたい。
そして偲にはいつか真逆の方向でエスターを越えてもらいたい。
数字・データ・情報ありきで動いている彼らの世界。
こんな仕事の仕方があるんだ、と毎回唸る。
彼らの横のつながりが描かれるのが嬉しいね。
こうなると、長らく積んでいるオルテガの『大衆の反逆』が気になるけど、
まだ手が伸びない。←「読もう!」って流れじゃないんだって、自分で笑ってしまった(笑)
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