きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
腐葉土 (集英社文庫) 文庫 – 2013/4/19
関東大震災の焼け野原の中を必死で歩き、
東京大空襲の戦火の中を生き延び、
そこから一人、這い上がった女の壮絶な人生の物語。
混乱した世の中を
よくぞそこまで逞しく生き切ったと、ただ圧倒されるしかない。
そんな彼女の死の真相を巡り、記者たちが地道な努力を積み上げて探り当てた真実。
法の示す正義と感情の示す正義が嚙み合わず、
何とも言い難い想いがこみ上げる。
そして、問いかける。
彼らにとっての幸せとは、どういうものだったのだろう?と。
運命に翻弄されたことが伝わってくるだけに
なかなかにやるせない読後。
私にしては珍しく、発刊順を間違えての読了。
シリーズ二作目だと思って読んだけど、これはシリーズ四作目だった。
そして袋から開封されていないままの二作目が背後に放置……迂闊だったわー。
←シリーズは順番通りに読みたい人です。
まぁ、面白かったから無問題。
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