きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「RIKO~女神の永遠~」柴田よしき(角川文庫)
【あたしの中で、女は永遠だ】
どこまでも泥臭い警察組織の中にあって、彼女はどこまでも女だった。
対等であることと平等であることは意味が違う。
女が女であるという、ただそれだけの理由で貶められる謂れはない。
男にしかできない戦い方があるのなら、女にしかできない戦い方で挑んでいけばいい。
平等で在ろうとすることは難しいだろう。
だが、対等であろうと望むその先には果てがない。どこまでも上り詰めていける。
好悪で問われれば、緑子のことは多分好きにはなれない。
でも、彼女の奔放さと強さ、そしてしたたかさは実は嫌いではない。
高須に対してやり返した緑子のやり口はお見事でした。
練の物語に行きつくために、この巻は避けて通ることのできないハードルです(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。
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