きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「僕はここにいる」飯田雪子(ホワイトハート)
【これからもずっと、僕はここにいる】
綺麗で純粋でちょっと切ないお伽噺。
不思議な瓶の音に導かれて出会ったのは、透明で優しい雰囲気をまとった彼だった。
逢うたびに彼に惹かれ、淡い想いを抱いていく涼香だったけれども。
いつしか彼女は気づいていく。
それは抱えきれない哀しみが引き寄せた出逢いであることを。
前に進むためには彼とはもう二度と会えない、会ってはいけないのだということを。
だけど、その出逢いは涼香にとっては必要なものだった。
人生に立ち向かっていくために。
いつだって笑っていられるために。
ぼくはずっとここにいる。
泣き顔しか見せなかった彼に、とびきりの笑顔を。
内容(「BOOK」データベースより)
はじまりは、瓶の音だった。夜の庭に響く、聞こえるはずのない音。中一の春。新しい町で幸せに過ごしていくはずだったのに、いつしか家の中には険悪な空気が流れ、そしてある夜、それは哀しい空気へと変わってしまった。なす術もなく立ちつくすあたしの前に現れた、不思議な雰囲気をもつ人。彼が教えてくれたことは…。心に染みる、せつなく美しいファンタジー。
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