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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「楊令伝14 ~星歳の章~」北方謙三(講談社文庫)



決戦を前に一枚岩になった梁山泊。
ここにきて「替天行道」を諳んじた楊令にぐっときた。
孤高の存在だった頭領が垣間見せた惑いと揺らぎ。
並んで駆けるとのできる同志が身近にいることに気付けて良かった。
楊令と秦容を指して「失敗」と評した王進の気持ちが痛い。
彼らの行く道の険しさが見えすぎる程、見えていたんだろうなぁ。
だけど、それも彼らの宿命。
逃げずに真っ向から受け止めて凛と立つ彼らが眩しい。
そして、見知った顔がいなくなることが寂しい。
「国を作らせろ」
そう言い続けた北方が見事に描こうとしている国がここにある。
次巻で完結。
心して手に取ります。

決して同格だと思っているわけではないけれども。
足元にも及ばないとも思っているんだけど。(贔屓目入ってるから許してね)
私にとっての至上の男、ロイエンタールを彷彿とさせられた李英。
格別な思い入れがあったキャラってわけじゃないんだけどね。
とてもやるせなかった。
戴宗には心の底からお疲れ様、と。
読み続けてきた『楊令伝』も残り一冊。
読む前からドキドキなのです。


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