きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「獣・煉獄」綺月陣(ガッシュ文庫)
前巻で地獄の淵に足をかけた二人の、この世への生還の模様を描いた完結編。
あの状態で、一体どうしたら……と思っていたわけですが。
なるほど、そういうことでしたか。
彼等に係る人々の、そして彼ら自身の様々な感情に翻弄されつつ、
結局は廉の気持ちの強さと九堂の狂気じみた情の深さに着地する。
迷いは自力で立つべきだと、九堂に身を預けた廉。
廉を抱いた九堂の涙。
再び巡り逢った彼らの行く道に咲き乱れるのは血染めの曼珠沙華。
廉の背に曼珠沙華の図案を描いた九堂の想いに鳥肌。
愛という言葉では到底足りない想いをぶつけあい、貪りあう二人の物語。
他に類を見ない物語でした。
究極の選択。肉を口に入れるよりはそっちかな?
でも人体に悪影響ないの?
と、うっかり調べてしまったばっかりに、読後の余韻台無しにしたバカは私です。
好奇心、身を滅ぼす。ちょっと意味違う?
無理無理無理。
「読む絶叫アトラクション」とは作家様のお言葉ですが、まさにその通りな獣シリーズを読了したところで、次は東西へ。
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