きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「スモールワールズ刊行記念〈特別ショートストーリー〉「回転晩餐会」 」一穂ミチ
客観的な立場から眺めているだけでは、
その人たちの本当の関係を伺い知ることはできない。
第三者から見れば「奇跡の生還」でも、
その当事者にしてみれば、胸が軋むような現実の延長であったりする。
年に一度、彼らがそこに連れ添っていた理由が知れた瞬間、愕然とする。
そんな関係もあるのだと。
世界界中でたったふたりだけが共有していた想いがそこにはある。
そして、二人を外側から見ていた彼にも45年間抱えてきた思いがある。
人と人。
不思議な人生の交差を、
切なさとやさしさのスパイスを織り交ぜて描いた作品。
尾を引く余韻が良い。
『スモールワールズ』刊行記念企画で、
本編未収録の特別ショートストーリー。
来週の単行本の発売日が俄然待ち遠しくなりました♪
楽しみ~!
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