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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ケリー・ギャングの真実の歴史」(早川書房)



権力の理不尽に捻じ曲げられた人生。
正しく在ろうとする人を、捻じ曲げる社会。
犯した罪と捏造された罪。
それが、同等に扱われる不合理。
罪が権力者や裏切りによって作り上げられ、
だからこそ、虐げられる側の者たちは罪人に手をさしのべる。
オーストラリアがイギリスの植民地だったことを思い出し、
移民や元罪人があまりにも生き辛い社会であったことにやりきれなさを覚える。
何より。
これが史実であったことを知った時の衝撃。
苦難と貧困の中、愛する者たちのためにどうにか生き抜こうとしたネッド。
彼の人生を「こんなもの」にしたのは、彼だけの責任では断じてない。

久しぶりのガーディアン読書。
良い本を手にしたと思う。
積読棚から迷わず選んだけど、ハードカバーの500ページ越え。
平日だし、仕事バタバタしてるし、でも今週中に読み切りたいし、と、
一日100ページを目安に!と意図して区切って読んだのは実は初めて。
功を奏したみたいできっちり5日で読了☆彡
【ガーディアン必読116/1000冊】

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