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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「赤と黒」スタンダール(新潮文庫)



これはロマンなのか無謀なのか?
若気の至り、と言うにはレーナル夫人は年を重ねすぎている。
が、遅れてきた初恋、と言えば、まぁ、あり……なの!?
いや、子どもがいる時点でなしでしょ。
そしてジュリヤンの想いも純然たる恋、というよりも、
手に入らないものを欲する子どもじみた独占欲のようにも感じられる。
……と言っても、彼はまだ子どもか。
その行動が迂闊に過ぎるレーナル夫人と、
野心をその胸に抱くも、極端にその視野が狭いように思えるジュリヤン。
足りないのは経験値?
なんだか色々危なっかしい。
勝手にやってよ……と言いたくなりつつも、
行く末が気になるので下巻へ。

付きまとう閉塞感は時代にもよるのかな?
ジュリヤンが夫人を悪魔的に魅了する話だと勝手に思っていたけど、
読んでみるとそうでもなくて、思い込みをリセットするのにちょっと時間がかかった。
ifに意味はないけど、
この子が親から愛された子どもだったら、その将来は全く違っていたんだろうね。
「モデルになった実在の事件」がどういうものだったのかが気になってみたけど、
調べている暇があったら下巻を読むべし(笑)
【ガーディアン必読99-1/100冊】

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