きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「長いお別れ」レイモンド・チャンドラー(
時に冗長に、時に退屈に進行する物語。
だけど、片時も目を離せない。
気付けば、引きずり込まれるように頁を捲りつづける自分がいる。
特別に飾り立てられることはなく、ただ淡々と綴られる彼らの日常。
交差する想い。
少しずつ肉迫していく真実。
そして、ラストにはあまりにもドラマティックな展開が待っていた。
ちょっと震えました。私。
亡くなった友だちのためにコーヒーを淹れるシーンがとても好き。
あんなふうに誰かを偲びたいし、偲ばれたい。
「さよなら」
作中の人物達が何度も何度の口にする言葉。
また会える「さよなら」
二度と会えない「さよなら」
彼らの交わす最後の「さよなら」がとても切なく響いた。
何がびっくりって、再読にも係わらず、
話の展開を全く覚えていなかった自分にびっくり。
でも、おかげでとても楽しく読めました。
初読が1992年って……いくつだ?(笑)
これ、ある程度人生を経験しないと楽しめない物語なのかも、と、
今の私はしみじみと思います。
1992年の私の感想は唸ってました。(笑)
改めて読めて本当に良かった。
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